4年前の出来事 耐震化
4年前、皆さんはどこにいましたでしょうか。私はあの時、福島県須賀川市にいました。友人のリフォーム会社さんと合同で研修をしようという話になり、当社スタッフと共に福島について2時間くらいしてからでしょうか。震災に遭遇したのは。
あの時いた須賀川市は震度6強というとんでもない強い揺れの地域でした。
建築士としてそれまで耐震補強とかいろいろ勉強はして参りましたが、実際に震災が起きたとき、家はどのようになるのか、目の前で多くの事例を見ることが出来たのは、この仕事をするものとして貴重な経験であったと思います。
家で大事なことは、家そのものの耐震性能よりも、むしろ地盤であるとよくわかりました。
つまり、どんなに耐震性能を上げたとしても、地盤が被害を受けると、家そのものが機能しなくなるという事です。地盤が崩壊してしまうと、家そのものを支えきれなくなり、家が傾く、折れて壁にひびが入る、など起きてきます。
そしてこういう言い方は不謹慎かもしれませんが、「思ったほど家は倒壊しないものだ」というのも実感でした。つまり築年数がかなりたった家でも、地盤が安定している限り、倒れるとか崩れると言った被害は無かったのです。
震度6強の激しい須賀川市でさえ、木造家屋の構造的な弱さでの倒壊被害は無かったのです。地盤が崩壊し家が傾くと言うのは多くありましたが、家は傾いたり折れたりしながら持ちこたえていました。この経験で、耐震補強は地盤が安定してこそ効果を発揮する、というのがわかりました。
言い方を変えれば、建物はまず地盤、そしてそこに立つ基礎が一番重要な部分である、という見方をするようになりました。以前シロアリ調査で床下に潜っている日記も書きましたが、普段は見えない床下の状況については、湿気や耐震化の点で非常に重要な部分であるというのが今の私たちの考え方です。
もし家全体のリフォームをお考えの方がおられましたら、床下、にも目を向けて頂ければと思います。
お客様の立場に立って考える事。簡単な様で難しいです。お家のお困りごとを理解して、最後の最後まで考え抜き、手をつくす。この人と出会えて良かったと感じて頂き、一生のお付き合いができるよう心掛けています。
店長日記
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