曳家の仕事
曳家(ひきや)と読みます。
その名の通り、建物を引く仕事です。
以前から曳家さんと一緒に仕事をした事例を書きました。
昨日お客様からお話を頂き、早速ですが曳家さんと現地調査を致しました。
私の呼んだ曳家さんは実は愛知県の曳家さん。
たまたま宮城県にいらっしゃいました。
地元にもいい曳家さんはいるかもしれませんが。
震災復興の仕事でこの方と出会ってからは、たとえ交通費がかかっても、
この方と仕事をしています。
その方のホームページはこちら
五代目源右衛門
社長のブログで登場する八戸の会社とは当社の事です。
なぜこの方と仕事をしているかと言うと、とにかく仕事が丁寧なのです。
しかも自社で大工さんもいるので、曳いたあとに大工がどのような仕事をするかよくわかっていらっしゃいます。
リフォームで曳家さんとお付き合いするのが多いのは、
沈下修正
のケースです。
建物が何らかの原因で沈下して水平が取れなくなった時に、
土台を上げて水平を出す仕事をします。
また、基礎を新たに作りたいという時に、建物を持ち上げておいて基礎を作り、そこに建物を下す仕事をします。
しかし、上げるだけだとまだいいのですが、沈下修正は難しいのです。
と言うのは、平行に上げるのではなく、建物を水平にする際に建物の傷み具合を見ながら上げていくという事なんです。
その「傷み具合の感覚」の仕事は機械ではできません。
仕事が丁寧と言うのは、この方々が国の重要文化財を引く仕事をしていることからも保障されています。
絶対に傷つけられない建物、と言うのを手掛けるわけですから。
そしてとてもすごいと思うのか、この方々は機械化された道具を使いません。
手仕事のジャッキや、盤木を使っています。
今年もこの方にお世話になる案件がありそうです。
お客様の立場に立って考える事。簡単な様で難しいです。お家のお困りごとを理解して、最後の最後まで考え抜き、手をつくす。この人と出会えて良かったと感じて頂き、一生のお付き合いができるよう心掛けています。
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