株式会社北奥設備の歴史
安全と安心を守る使命感 北奥設備創業まで 昭和48年~昭和55年
代表取締役社長の北向幸吉は百石町(現おいらせ町)に生まれました。八戸工業高等学校化学科を卒業後東京の会社を経て、昭和37年に地元八戸市の月金株式 会社に入社。入社後まもなく新規事業としてLPガス製造所を建設し、LPガスの製造・販売をする事になり、工場稼動の為には資格取得が不可欠であり、技術 研修に川崎に派遣される。元来の研究熱心さと新しいものへのチャレンジ精神により評価を受け、八戸市尻内に完成したLPガス充填所の所長にまもなく就任。 LPガスに関わる知識と経験を積み重ねていきました。
当時はガスに関する安全性が今より低く、爆発事故や中毒事故が珍しくない時代でした。頻繁に起こるこれらの事故を耳にしながら、社長は、青森県民が安全にガスを使えるように、青森県のガス工事の安全性向上に尽くすことが、自分の仕事の使命と感じるようになりました。業界の勉強会など、業界の同業者間の垣根を越え、LPガス製造・販売・消費に関する安全教育に力を注いだ事が評価され、昭和46年に高圧ガス保安功労により青森県知事より表彰状を授与されました。
昭和48年に法律改正により、保安業務がより一層強化されることとなり、高圧ガス保安業務を行う有限会社北奥ガス設備保安センターを設立創業(翌年有限会 社北奥設備に変更)、並びに、青森県保安センターを設立。翌年には青森営業所、翌々年には弘前市とむつ市に営業所を開設し、青森県全域をカバーする営業体 制をしき、青森県内では次第に、「ガス工事に北奥設備あり」と認知されるようになりました。
八戸市根城に事業所があった頃。
創立10周年記念での一コマ。
家族が集まっての懇親会を盛んに行う
和気あいあいとした会社であったようです。
管工事(水道)への進出と発展 昭和55年~平成17年
昭和53年に管工事業の建設業許可を受け、54年には八戸ガス工事店指定、55年には八戸市水道部より工事店の指定を受け設備工事全般の工事を行うように なりました。さらに、56年には土木工事業の建設業許可を受け、上水道本管や下水道工事といった公共工事を受注し、現在まで少しずつ実績を重ね、八戸圏域 水道企業団では送・排水の本管工事指定を受けるまでになりました。また、大型建築物の給排水・空調・消防設備工事の実績も積み、あらゆる管工事の設計・施 工を行っています。また、現在までも青森県内のガス業界での信頼は一層増しています。
地鎮祭の様子 昭和56年 現在本社のある
八戸市城下に自社社屋を建築しました。-
長年のLPガス技術委員としての活動が認められ、
LPガス業界から表彰を受けました。 -
平成元年 社員バーベキューの様子
頻繁に社員同士の懇親会を開いて
コミュニケーションを図っていました。 -
城下に来てから10年ほど。
社長と総務部員とのスナップ。昭和60年ごろ。
リフォームしあわせ工房開店 平成17年~現在
水道工事店として八戸市で広く認知されてはきた当社ですが、住宅関連工事の機会は社長や社員の友人の新築水道工事や水まわりのリフォームなどご紹介による工事が中心で、新規のお客様は電話帳広告などで出会う程度でした。
そんな中、平成12年に現在リフォーム事業部の責任者を務めている常務取締役北向秀幸(私です)が東京から八戸に帰ってきて入社していました。
私は、帰郷を前に建築設備を学ぼうと、工学院大学専門学校建築設備科と建築科研究科に2年半在籍して勉強していたのですが、そこで、講師をされている魅力的な建築家に数多く出会う機会がありました。そこでは、
“家作りが人の人生をよりしあわせなものにすることが出来る事”
“建築に関わる者が考えるべきこと・態度・姿勢”
を目の当たりにしていました。そして、
「家業は設備業だから、建築家としてこのような気持ちを味わうことはないかもしれないけれど、建築に関わるものとしてこのような態度と姿勢を続けて行こう」
と思うようになっていました。
近年、リフォームが大きく見直される一方で悪質業者が社会問題する中、社内では、リフォーム事業をより強化してはどうかと意見が交わされていました。
議論の中は、私もかつての建築家からの教えを思い出しながら、リフォームは単純な仕事でも儲かる仕事でもありませんが、家作りというお客様の一生に深く関わらせて頂けるやりがいのある大切な仕事であるという、私の想いも主張していました。
議論の結果、リフォーム専属の事業部を設立することになり、2004年5月にリフォーム専門の事業部として「リフォームしあわせ工房」が、八戸本社一階にオープン致しました。
悪質リフォームの調査
平成18年に青森県内である事件が起きました。いわゆる”悪質リフォーム”詐欺事件です。青森県内全域で起こった事件ですが、八戸圏域でも4件の悪質リ フォームと思われる詐欺事件が発生しました。その際に、弊社社長が普段から警察行政に協力していたこともあり、リフォーム事業部が八戸警察署から依頼を受 け悪質リフォームの現地調査に立会い、工事の不適格な部分を調査する事となりました。
この工事は、「基礎にひびが入っているので今すぐ工事しないと家が壊れる」「床下が湿っているので、シロアリが出て柱が腐る」といった言葉でお客様に不安を与えて、調湿材や耐震器具を床下に設置する工事をすると言うものでした。
しかしながら、現地調査の結果では、シロアリの痕跡はもちろん、ひびも見受けられませんでした。つまり、これらの工事は不必要・不適切な工事契約として業者が起訴される事となりました。
こういった不安をあおって契約を迫り、不適切な工事をする業者がいる事は、リフォームにマイナスイメージを与える結果となり、私たち真っ当なリフォーム会 社にとっては迷惑なことですし、不必要な工事でお金を使ってしまう被害が発生した事に心が痛みました。
地域における使命感
34年の歴史の中、㈱北奥設備がこれまで信頼を重ねてこれたのは、”地域に必要なことを真剣に正直に提供する“という昭和48年の設立当初の地域への使命感を持ち続けていたからだと思います。
リ フォームにおいても、お客様が私たちリフォーム店に求めていることは、まさにこの事ではないかと思います。お客様が不安を感じずに安心して相談できる、期 待以上の素晴らしいリフォームを実現することの出来る、この人に頼んで良かったと思える正直なリフォーム会社として、研究と研鑽を続けていきたいと思って います。
- 警察からの表彰状
悪質リフォームの捜査協力により
平成18年度に八戸警察署より表彰を頂きました。 悪質リフォーム対策への取り組みが
デーリー東北新聞記事となりました。