北国の里山で季節を感じながら心地よく暮らす
お客様情報
お施主様名 | M・M |
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性別 | 男性 |
年齢 | 60歳代 |
家族構成 | ご主人(60歳代)・奥様(60歳代) |
リフォーム面積 | 220㎡→220㎡ 主なリモデル空間 1階(居間・寝室・キッチン・お風呂・洗面脱衣室・トイレ・廊下・玄関) |
リフォーム日数 | 全体150日 |
設備 | ユニットバス(TOTO スプリノ) 洗面化粧台 |
住宅 | 戸建住宅 |
築年数 | 30年 |
工事概要 | 全室窓交換/1階断熱工事/1階リビング、水まわりの間取り変更/キッチン・お風呂・トイレ・洗面所交換/2階トイレ増設/2階居室不陸調整、内装張替え |
リフォーム前のお施主様のお悩み・ご要望
・市内から郊外に20キロ離れた農村部で暮らす父が他界した。・ご夫婦は市街地に暮らしていたが、父が残した家をどうするか考えていた。
・八戸では珍しい瓦屋根の重厚で大きな家であったが、中はとても寒く農村部の厳しい冬をここで過ごすのは大変だなと思っていた。
・更にご夫婦とも定年を迎え、今後の暮らし方を考えていた。
①区切られて一体に使えない生活空間
・キッチンと居間がダイニングを挟んで離れて別な部屋になっていて、家事の時は、夫婦の会話が出来ない。
・居間からトイレと寝室に行くのに寒い廊下を通る必要があった。
②とにかく寒い
冬の居間ではストーブを2台付けても寒かった
③老後の暮らしへの不安
水まわりが北側で寒くて狭い。
特にトイレは0.5畳で狭く、老後に介助を必要とした場合に不安がある。
めざしたい生活のご要望
・父の残してくれた家と季節を感じる庭を守りながら、里山の暮らしを安心に暮らしていける家にして欲しい・夫婦二人だから、寝間着だけで過ごせるくらい暖かにしてほしい。
お悩みの理由とその解決方法
お悩みの理由
農村部にあって来客向きの大きな間取りは大変寒く、一方で水まわりを含めた生活の空間は、暖房の為間取りが小さく区切られ、部屋が暗く一体感がないのが問題点でした。
解決方法
・生活空間(水まわり・リビング・寝室)をシンプルな導線で一体に使える間取りに。
・シンプルな間取りは、キッチンからも庭の景色を眺められる間取りでもあります。
・水まわりはバリアフリーを考え、ゆったりとしたスペースに広げます。
・窓・床・壁の断熱改修を行い、一体の生活空間では寒さを感じずに過ごせるようにします。
問題点
生活空間の間取りから生じる問題点が多くありました。
問題点1:北側で寒くて狭い水まわり。老後の暮らしに不安
0.5坪ずつ大小に分かれたトイレ
問題点2:区切られて一体に使えない生活空間
問題点3:寝室から居間へ寒い廊下を通る導線
寝室から居間まで玄関前の寒い廊下を通らないと簡単に行くことが出来ない。
施工内容
提案① 水まわり空間をゆったりと広く暖かく便利に。そして安心に。
提案② 生活空間をシンプルな導線で結び、一体で使える間取りに
・寝室から水まわりそしてLDKまでを一体のスペースとして間取りを考えます。
断熱をしっかりと施し、ドアを少なくすることで、シェルターのような暖かな生活空間が生まれます。
・LDKから奥の水まわりや寝室まで寒い廊下を通らずに行くことが出来ます。温度のバリアフリーになります。
提案③ 里山の季節の移り変わりを楽しめる窓を設置
一体となった間取りからは、キッチンからでもお祖父様の残した庭を愛でることが出来ます。
秋の色づきや雪の白さなど、部屋から季節を感じて頂くことが出来ます。
完成
定年後の里山の暮らしを趣味や友人との語らいで楽しく過ごすため、そして奥様とお二人で安心して暮らして行けるための工夫を凝らしました。
キッチンからダイニングまで一体になった空間から見える秋の色づきは、里山の暮らしを楽しくさせます。キッチンのスペースは、旦那様が趣味の蕎麦打ちを楽しむために奥の水まわりまで一体に十分なスペースと収納をとっています。
リフォーム後のお施主様の声
生活スタイルの変化
● 秋、冬でも本当に暖かくなった。
・秋口、冬でも裸足で過ごしているし、寝間着1枚でも寒くないです。(ご主人)
・寝室からリビングまで一体に暖かいので、寝間着のまま過ごすこともあります。
・トイレ、お風呂、洗面、キッチンと寒さを感じずに一体に使えます。
● 夏もからっとして過ごしやすい。
・壁に珪藻土を塗ってもらったから蒸し暑くなく夏でも窓を開けないことも多いです。
● 暮らしやすさ
・以前は暖かで広い銭湯に行くこともありましたが、今は家のお風呂で満足できますから、行くことが無くなりました。
・トイレは広くしてもらい寝室ともつなげることで、今後介助があっても安心できると思っています。
・洗濯機の側にユーティリティースペースを作って頂きとても重宝しています。アイロンがけもそこでします。
リモデルしてスマイルになったこと
● 里山の季節の変化を感じながらの暮らしが楽しい
リモデル前は寒くてコタツで縮こまっていましたが、今は窓からの景色で庭の木々の色づきや雪など季節を感じる生活です。
キッチンからも庭が眺められます。
● 友人を呼んでパーティーをするのが楽しみ。
ゆったりとしたLDKで、仕事時代の仲間を家に呼んで時々パーティーをしています。
● 蕎麦打ちを始めました
定年のお祝いに素晴らしい蕎麦打ちの道具を頂きました。この家の周りはいい蕎麦が取れます。キッチンのレイアウトは蕎麦打ちを意識してプランをしてもらいました。キッチンの後ろは蕎麦打ちのために広めのスペースにしてあり、大きな道具を入れるパントリーの設置や、蕎麦用の食器を入れる棚など設置していただきました。絶対に上手にならないとなりませんね(笑)
● これから夫婦二人で安心して暮らせる温度バリアフリーの住まいに
寝室からトイレ、お風呂、洗面、キッチン、リビングまで一体に暖かくなりました。これからの二人の生活では、寒さで倒れたりすることを一番心配していましたが、出来上がった生活空間はこの家のシェルターのようですね。